社内でソラカメを説明するためにまとめてみた

SORACOM

社内でソラカメを説明する必要性が出てきたため、考えてみました。もし同じような悩みの方がいれば参考になると嬉しいです。また本内容はソラコムさんの記事や事例を参考に記載しています。いつもありがとうございます。


生産ラインの稼働状況把握、作業員の安全確保、遠隔地からの品質管理など、製造現場では日々さまざまな課題が発生します。これらの課題解決に向け、監視カメラシステムの導入・刷新を検討されている担当者様も多いのではないでしょうか。

本資料では、従来の監視カメラが抱えていた「高コスト」「設置の煩雑さ」「運用負担」といった課題をクリアするソリューションとして、IoTプラットフォーム「SORACOM」が提供するクラウドカメラサービス「ソラカメ」をご紹介します。

工場のDX推進や改善活動の第一歩として、ソラカメがどのように貢献できるのか。具体的な費用構造から、製造現場での活用事例までを分かりやすくまとめました。

なぜ工場に「ソラカメ」なのか? 3つの導入メリット

数あるクラウドカメラの中から、特にソラカメが工場の現場に適している理由を3つのポイントで解説します。

  1. 圧倒的なコストパフォーマンスで複数台導入も容易に カメラ本体は1台3,980円(税込)から、月額ライセンスは990円(税込)からと非常に安価です。高価な録画サーバーや専用モニターが不要なため、生産ラインごと、あるいはエリアごとといった複数台設置のハードルを大幅に下げ、広範囲の「見える化」を実現します。
  2. 専門業者不要、自社で迅速に設置・増設が可能 必要なのは電源とWi-Fi(または専用ルーター)のみ。IT担当者や現場の従業員自身で、数分で設置から設定までを完了できます。「まずは特定のラインで試したい」「レイアウト変更に合わせて移設したい」といった現場のニーズにも柔軟かつ迅速に対応可能です。
  3. 遠隔地からでも現場の「今」をリアルタイムに把握 PCやスマートフォンから、いつでもどこでも工場のライブ映像や録画を確認できます。本社や別拠点から現場の状況をリアルタイムに把握したり、トラブル発生時に映像で即座に状況を確認したりと、移動時間やコストを削減しながら、迅速な意思決定を支援します。

1. 導入に必要な初期費用

ソラカメの導入に必要な初期費用は、原則としてカメラ本体の購入代金のみです。

工場の様々なシーンを想定し、2種類のカメラから選択します。

カメラ機種本体価格(税込)主な特徴と工場での想定用途
ATOM Cam 23,980円【固定地点の監視に最適】
・生産ラインの定点観測
・部材置き場、製品保管倉庫の監視
・工場の出入り口や通用口のセキュリティ
ATOM Cam Swing5,680円【広範囲の状況把握に】
・作業エリア全体の俯瞰
・ロボットアームなど可動範囲の広い設備の監視
・1台で複数の工程をカバー

※ATOM Cam 2はIP67の防水防塵性能を備えており、粉塵や水しぶきが発生する可能性のある環境でも設置可能です。

2. 運用にかかる月額費用(ライセンス料)

ソラカメのランニングコストは、映像をクラウドに保存するための「クラウド録画ライセンス」費用です。このライセンスをカメラ1台ごとに契約します。

料金プランは、「録画データの保存期間」と「支払い方法」の組み合わせで決定します。

STEP 1:録画データの保存期間を選択

製造物責任(PL)法への対応や、ヒヤリハット事例の分析、作業手順のトレーサビリティ確保など、工場の要求に応じて録画の保存期間を「7日間」「14日間」「30日間」から選択します。

STEP 2:支払い方法を選択(経費処理には年払いが推奨)

「月払い」と「年払い」が選択できます。「年払い」は月払いと比較して約10%割安になるため、長期的な利用を前提とする場合は年払いがコスト削減に繋がります。経費処理の観点からも、年単位での契約が推奨されます。

料金プラン一覧:クラウド常時録画ライセンス(税込)

録画保存期間月払い(月額)年払い(年額)年払いの場合の月額換算
7日間990円10,692円891円
14日間1,650円17,688円1,474円
30日間2,160円23,100円1,925円

3. 【工場向け】導入モデルケースと費用シミュレーション

ケース1:特定ラインの稼働監視とトラブルシューティング

  • 目的: 特定の生産ラインを定点観測し、チョコ停(短時間停止)の原因究明や、遠隔からのトラブル状況確認に活用したい。
  • 構成: ATOM Cam 2 × 2台 / 14日間常時録画 / 年払い
費用項目金額(税込)
初期費用
ATOM Cam 2 本体 × 2台7,960円
初期費用 合計7,960円
年間費用
14日間 録画ライセンス(年払い)× 2台35,376円
年間費用 合計35,376円 (月額換算 2,948円)

ケース2:工場全体の安全管理とセキュリティ強化

  • 目的: 作業員の安全通路の確保、危険エリアへの侵入検知、資材置き場の盗難防止など、工場全体の安全・防犯レベルを向上させたい。
  • 構成: ATOM Cam 2 × 3台、ATOM Cam Swing × 2台(計5台) / 30日間常時録画 / 年払い
費用項目金額(税込)
初期費用
ATOM Cam 2 本体 × 3台11,940円
ATOM Cam Swing 本体 × 2台11,360円
初期費用 合計23,300円
年間費用
30日間 録画ライセンス(年払い)× 5台115,500円
年間費用 合計115,500円 (月額換算 9,625円)

ケース3:Wi-Fiがない倉庫での在庫管理

  • 目的: Wi-Fi環境がない別棟の倉庫に設置し、在庫の入出庫状況や保管状態を遠隔で確認したい。
  • 構成: ATOM Cam 2 × 1台 / 7日間常時録画 / ソラカメ専用セルラーパック利用
費用項目金額(税込)
初期費用
ATOM Cam 2 本体3,980円
セルラーパック(ルーター端末+契約事務手数料)31,020円
初期費用 合計35,000円
月額費用
7日間 録画ライセンス990円
セルラーパック 基本使用料4,950円
月額費用 合計5,940円

4. 導入検討時のQ&A

Q1. 支払い方法は?法人向けの請求書払いは可能ですか? A1. クレジットカード払いのほか、法人向けに請求書払いに対応しています。経理プロセスの都合に合わせて選択可能です。

Q2. 工場内のネットワークに負荷はかかりますか? A2. 映像は直接クラウドにアップロードされるため、社内ネットワークへの影響は最小限に抑えられます。ただし、多数のカメラを設置する場合は、ネットワーク帯域の事前確認を推奨します。

Q3. セキュリティは問題ありませんか? A3. 映像データは暗号化されてクラウドに送信・保存されます。また、サービスを提供するソラコムは、多くの企業のIoTビジネスを支える通信プラットフォーム事業者であり、堅牢なセキュリティ基盤を有しています。ユーザーやカメラごとのアクセス権限設定も可能です。

Q4. 最低利用期間はありますか? A4. ライセンス契約は1ヶ月単位で、契約期間の縛りはありません。そのため、「繁忙期の特定の期間だけ増設する」といった柔軟な運用も可能です。

まとめ:製造現場の「見える化」を低コストで実現

ソラカメは、従来の監視カメラシステムが抱えていたコストや運用の課題を解決し、工場のDX推進を強力に後押しするツールです。

  • 生産性向上: 遠隔からの状況把握、トラブルの早期発見と原因究明。
  • 安全管理: 危険エリアの監視、作業員の安全行動の確認。
  • 品質管理: 作業工程の記録とトレーサビリティ確保。
  • コスト削減: 移動コストの削減、複数拠点の管理効率化。

「百聞は一見に如かず」です。まずは一台、最も課題を感じている工程やエリアで試験的に導入し、その費用対効果を実感してみてはいかがでしょうか。

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