Webサイトやアプリケーションのコンテンツを更新した際に、CloudFrontのエッジサーバーに残っている古いキャッシュが原因で、変更がすぐに反映されないことがあります。この記事では、CloudFrontのキャッシュを意図的に削除(Invalidation)する手順を分かりやすく解説します。
手順の概要
- AWSマネジメントコンソールにログイン
- CloudFrontのダッシュボードに移動
- 対象のディストリビューションを選択
- Invalidation(キャッシュ削除)を作成
- 処理の完了を確認
詳細な手順
1. AWSマネジメントコンソールにログイン
まず、お使いのAWSアカウントでAWSマネジメントコンソールにログインします。
2. CloudFrontのダッシュボードに移動
コンソール上部の検索バーに「CloudFront」と入力し、サービスを選択してCloudFrontのダッシュボードに移動します。

3. 対象のディストリビューションを選択
キャッシュを削除したいコンテンツを配信しているディストリビューションのIDをクリックして、詳細ページを開きます。

4. キャッシュ削除を作成
ディストリビューションの詳細ページで、「キャッシュ削除」タブを選択し、「キャッシュ削除を作成」ボタンをクリックします。

次に、キャッシュを削除したいオブジェクトのパスを指定します。
- 特定のファイルのみ削除する場合:
/images/logo.png
のように、具体的なファイルパスを入力します。 - 特定のディレクトリ配下をすべて削除する場合:
/css/*
のように、ディレクトリ名の後にワイルドカード*
を付けます。 - サイト全体のキャッシュをすべて削除する場合:
/*
と入力します。これにより、すべてのオブジェクトがキャッシュ削除の対象となります。
パスを入力したら、「キャッシュ削除を作成」ボタンをクリックします。

5. 処理の完了を確認
リクエストが作成されると、ステータスが「進行中」から「完了済み」に変わるまで数分かかります。ステータスが「完了済み」になれば、キャッシュの削除は完了です。

まとめ
この手順により、CloudFrontのキャッシュを迅速にクリアし、コンテンツの更新をユーザーに素早く届けることができます。
コメント